NHKニュース「鳴神山カッコソウ」裏話

本日の担当：みどり市観光ガイド兼小平サクラソウの会会員

5月4日、放送された小平の里・岩穴管理地のカッコソウ。
当日、順調に撮影は終わったものの、
突然、箱根山火山性地震のニュースが入ったため

詳細がカットされ、その後問い合わせの混乱が起こりました。
道路が写っていたことから、首都圏からの電話が関係機関に次々と。
　
実は、今年始めて公開することになったカッコソウの特別保護区（管理地）です。
世界でたった1ヶ所・鳴神山系にしかないカッコソウの
遺伝子系統保存のために繁殖を行っているところです。

カッコソウは、氷河期を生き抜いた極めて貴重な植物です。
したたかな、そして多くの生きるすべをもった植物です。
しかし、盗掘や森林生態破壊が絶滅の危機を招いています。
そのため、「種の保存法」により、一切の移動ができません。
罰則も強化され違反した場合には、500万円以下または5年以下の懲役。

小平サクラソウの会会員は、
カッコソウが保護柵の外で誰もが見られることを願って
日々、作業を続けています。

今年の管理地内の公開は終了しました。

来年は、4月中旬から5月中旬にかけて公開する予定です。

小平の里・岩穴管理地のカッコソウ